ELLE KOREA インタビュー①
元記事こちら

Q ドラマ『悪の心を読む者たち』(以下『悪の心』)の受賞で2023年を熱く開いたんですね。 おめでとうございます! 大賞受賞の意味が格別ですよね。
A 接近しやすい素材ではなかったので慎重に臨んだドラマでした。 大衆性を少し諦めても、話を伝えることにフォーカスを合わせよう、使命感と責任感を持って作ろう、と言いました。 そんな選択が認められたようで嬉しかったです。 作品の力でもらったものなので<熱血司祭>で大賞をもらった時よりも意味がありました。
Q 「クォン·イルヨン、キム·ナムギルの悪の心を読んであげます」というユーチューブコンテンツを直接制作するほど、作品に対する愛情も格別だったじゃないですか。 映像を見てあなたが良い「インタビュイー」だということは知っていましたが、立派な「インタビュアー」だとは知らなかったのでびっくりしました。
A 作品への愛情も愛情ですが、勉強せざるを得ない作品でした。 振り返ってみると、これまで出演した作品で一度も職業的な専門性を最後まで表現したことがありませんでした。 メロが加味されていたり、途中で役割が転覆したり、他の叙事が混ざる形でした。 そういう点で今回のドラマは違いました。 プロファイラーの専門性をこんなに深く盛り込んだ作品だなんて。

ロングカーディガンとブラックパンツはどちらもSaint Laurent by Anthony Vaccarello。
Q 悪の心だけでなく、被害者の苦痛をよく読み取りたいという姿勢が良いドラマを作るのに一助したのではないかと思います。 「俳優は人間を理解する職業」でもあるだけに、演じたキャラクターから大小の影響を受けると思います。 <悪の心>ソン·ハヨンが俳優キム·ナムギルに残した跡が大きく見えます。
A とても大きいです。市民団体ギルストーリーを運営しながら悩んできたことがプロファイラーのクォン·イルヨン教授に会って明快になりました。 韓国にどんな法律があって、どんな部分が変わらなければならないのか振り返ってみることになりました。 最近はデジタル性犯罪·ガスライティング·ストーキングなど犯罪が多様な方式で進化していますが、その速度を法と人々の認識が追いつけない側面があります。 こんな時こそ、周りに関心を持つことがどれほど重要なのか、それがどれほど多くのことを変えるのかを知るようになりました。
Q 受賞後、いろんなお祝いのメールを もらったと思いますが、特に記憶に残ってることがあれば
A ローンは一体いくらなので、生放送で銀行の金利の話をしたのかと(笑)…。.
Q <殺人者の記憶法>(2017)でサイコパスのミン·テジュを演じました。 それで気になります。 『悪の心』と作品の順番が変わっていたら、他のミン·テジュが出ていただろうか。
A 違ったと思います、確かに。 「殺人者の記憶法」の時は悪人役の標本と言えるジョーカーを多く参照しました。 「私サイコパスだよ!」を全身で表現したものがありました。 <悪の心>を撮りながら驚いたのは、悪は平凡に見える人の中にあるということです。 どんな顔で私たちの周りにいるのかわかりません。 それで順番が変わっていたら悪魔性を表に出さない演技をしたと思います。

ニットトップとデニムパンツ、スニーカーはすべてLoewe。 ネックレスとリングはすべてTiffany & Co.
Q そういえば、最近社会的公憤を起こした殺人事件の被疑者たちの身元が公開された時、多くの人が驚きました。 道でよく見かける普通の人の顔をしているから もっと鳥肌が立つって。
A 彼らは罪悪感や罪意識が全くないそうです。 なぜ殺したのか尋ねると「私を無視して」「歩いていくのにただ目について」「親切な人のように見えたので殺して他の人に親切を施さないようにしようと」…。. そんな犯罪者たちを美化しないように製作陣がたくさん努力しました。 犯罪者を演じた俳優たちがあまりにも鬼神のように演技してくれたので、(ファン)ジョンミンさんが用意した食卓にスプーンだけのせたと言った言葉を深く理解しました。
Q 受賞の感想で犯罪者を演じた俳優たちに特別感謝を伝えた理由ですね。
A <悪の心>悪役がなぜ大変かというと、単なる凶悪犯ではなく実在の人物をモデルにした悪役じゃないですか。 その事件の被害者家族に2次加害になるのではないかと心配せざるを得ませんでした。 子供を拉致する犯罪者の役割をしたウ·ジョングクさんは、しかも子供がいる方です。 最初はかなり迷ったのですが、作品の趣旨に同意して素敵な演技を見せてくれました。
Q 感じは違いますが〈アイランド〉もやはり悪と立ち向かう作品ですよね。 半人半妖(半人半妖怪)の「バン」を演じましたが、あなたのファンはそう言っていました。 半人半妖のヨウは「妖精」という。
A ウハハハ。うちのファンたちは寛大すぎるんだって!

ロングカーディガン、ネックレスはすべてSaint Laurent by Anthony Vaccarello。
Q ユン·インワン、ヤン·ギョンイル作家の原作漫画ファンだったと。 漫画を通じて演技とアングルを研究する「漫画オタク」として有名です。 そういうわけで出演提案を受けた時に色々と考えたと思います。
A そうです。最初は断りました。 私がとても愛する作品を私の手で台無しにしたくなかったんです。 すると「どうしてやってみないで壊れると思うのか。 そういう気持ちでうまく作ればいいんじゃないか」という話をされていました。 その言葉に心が動きました。
Q 望む基準に対するハードルも高く、悩みの大きさも格別だったと思います。
A 原作漫画を高校生の時に見ました。 当時としては本当に衝撃的な内容でしたが、時間が経つにつれてこれと似た素材を扱った映画やドラマがたくさん出てきました。 これ以上新しい作品や新鮮な作品ではなくなったのです。 それで原作を傷つけない範囲でドラマ的にどんな差別化を与えることができるか悩みました。 簡単じゃなかったですよね。 原作を眺める監督と製作者、作家と演技者の視線が皆違うので、これを一つに集める時間もかなりかかりました。 与えられた時間内である程度妥協していかなければならない部分があったので、完成本を見ながら胸がいっぱいになると同時に残念な気持ちも残りました。

Q ドラマ『悪の心を読む者たち』(以下『悪の心』)の受賞で2023年を熱く開いたんですね。 おめでとうございます! 大賞受賞の意味が格別ですよね。
A 接近しやすい素材ではなかったので慎重に臨んだドラマでした。 大衆性を少し諦めても、話を伝えることにフォーカスを合わせよう、使命感と責任感を持って作ろう、と言いました。 そんな選択が認められたようで嬉しかったです。 作品の力でもらったものなので<熱血司祭>で大賞をもらった時よりも意味がありました。
Q 「クォン·イルヨン、キム·ナムギルの悪の心を読んであげます」というユーチューブコンテンツを直接制作するほど、作品に対する愛情も格別だったじゃないですか。 映像を見てあなたが良い「インタビュイー」だということは知っていましたが、立派な「インタビュアー」だとは知らなかったのでびっくりしました。
A 作品への愛情も愛情ですが、勉強せざるを得ない作品でした。 振り返ってみると、これまで出演した作品で一度も職業的な専門性を最後まで表現したことがありませんでした。 メロが加味されていたり、途中で役割が転覆したり、他の叙事が混ざる形でした。 そういう点で今回のドラマは違いました。 プロファイラーの専門性をこんなに深く盛り込んだ作品だなんて。

ロングカーディガンとブラックパンツはどちらもSaint Laurent by Anthony Vaccarello。
Q 悪の心だけでなく、被害者の苦痛をよく読み取りたいという姿勢が良いドラマを作るのに一助したのではないかと思います。 「俳優は人間を理解する職業」でもあるだけに、演じたキャラクターから大小の影響を受けると思います。 <悪の心>ソン·ハヨンが俳優キム·ナムギルに残した跡が大きく見えます。
A とても大きいです。市民団体ギルストーリーを運営しながら悩んできたことがプロファイラーのクォン·イルヨン教授に会って明快になりました。 韓国にどんな法律があって、どんな部分が変わらなければならないのか振り返ってみることになりました。 最近はデジタル性犯罪·ガスライティング·ストーキングなど犯罪が多様な方式で進化していますが、その速度を法と人々の認識が追いつけない側面があります。 こんな時こそ、周りに関心を持つことがどれほど重要なのか、それがどれほど多くのことを変えるのかを知るようになりました。
Q 受賞後、いろんなお祝いのメールを もらったと思いますが、特に記憶に残ってることがあれば
A ローンは一体いくらなので、生放送で銀行の金利の話をしたのかと(笑)…。.
Q <殺人者の記憶法>(2017)でサイコパスのミン·テジュを演じました。 それで気になります。 『悪の心』と作品の順番が変わっていたら、他のミン·テジュが出ていただろうか。
A 違ったと思います、確かに。 「殺人者の記憶法」の時は悪人役の標本と言えるジョーカーを多く参照しました。 「私サイコパスだよ!」を全身で表現したものがありました。 <悪の心>を撮りながら驚いたのは、悪は平凡に見える人の中にあるということです。 どんな顔で私たちの周りにいるのかわかりません。 それで順番が変わっていたら悪魔性を表に出さない演技をしたと思います。

ニットトップとデニムパンツ、スニーカーはすべてLoewe。 ネックレスとリングはすべてTiffany & Co.
Q そういえば、最近社会的公憤を起こした殺人事件の被疑者たちの身元が公開された時、多くの人が驚きました。 道でよく見かける普通の人の顔をしているから もっと鳥肌が立つって。
A 彼らは罪悪感や罪意識が全くないそうです。 なぜ殺したのか尋ねると「私を無視して」「歩いていくのにただ目について」「親切な人のように見えたので殺して他の人に親切を施さないようにしようと」…。. そんな犯罪者たちを美化しないように製作陣がたくさん努力しました。 犯罪者を演じた俳優たちがあまりにも鬼神のように演技してくれたので、(ファン)ジョンミンさんが用意した食卓にスプーンだけのせたと言った言葉を深く理解しました。
Q 受賞の感想で犯罪者を演じた俳優たちに特別感謝を伝えた理由ですね。
A <悪の心>悪役がなぜ大変かというと、単なる凶悪犯ではなく実在の人物をモデルにした悪役じゃないですか。 その事件の被害者家族に2次加害になるのではないかと心配せざるを得ませんでした。 子供を拉致する犯罪者の役割をしたウ·ジョングクさんは、しかも子供がいる方です。 最初はかなり迷ったのですが、作品の趣旨に同意して素敵な演技を見せてくれました。
Q 感じは違いますが〈アイランド〉もやはり悪と立ち向かう作品ですよね。 半人半妖(半人半妖怪)の「バン」を演じましたが、あなたのファンはそう言っていました。 半人半妖のヨウは「妖精」という。
A ウハハハ。うちのファンたちは寛大すぎるんだって!

ロングカーディガン、ネックレスはすべてSaint Laurent by Anthony Vaccarello。
Q ユン·インワン、ヤン·ギョンイル作家の原作漫画ファンだったと。 漫画を通じて演技とアングルを研究する「漫画オタク」として有名です。 そういうわけで出演提案を受けた時に色々と考えたと思います。
A そうです。最初は断りました。 私がとても愛する作品を私の手で台無しにしたくなかったんです。 すると「どうしてやってみないで壊れると思うのか。 そういう気持ちでうまく作ればいいんじゃないか」という話をされていました。 その言葉に心が動きました。
Q 望む基準に対するハードルも高く、悩みの大きさも格別だったと思います。
A 原作漫画を高校生の時に見ました。 当時としては本当に衝撃的な内容でしたが、時間が経つにつれてこれと似た素材を扱った映画やドラマがたくさん出てきました。 これ以上新しい作品や新鮮な作品ではなくなったのです。 それで原作を傷つけない範囲でドラマ的にどんな差別化を与えることができるか悩みました。 簡単じゃなかったですよね。 原作を眺める監督と製作者、作家と演技者の視線が皆違うので、これを一つに集める時間もかなりかかりました。 与えられた時間内である程度妥協していかなければならない部分があったので、完成本を見ながら胸がいっぱいになると同時に残念な気持ちも残りました。