「幸せいっぱいの家」 NAVER POST
韓国の月刊誌「幸せいっぱいの家」11月号にナムギルさんのグラビアとインタビューが掲載されていますが雑誌のNAVER POSTがあるそうです。こちら
これが良い内容だったので残しておきたいと思います。
俳優キム·ナムギルが残すこと
幸せいっぱいの家
今秋ネットフリックスシリーズ<盗賊:刀の音>で、ロードドキュメンタリー<何でも残そう>で帰ってきた俳優キム·ナムギル。 よく聞いたが、彼は本当に深い人だった。 ドラマや映画の演技、所属事務所の代表仕事、NGOの代表仕事など話題を行き来しながら、長く速く行き来した対話の中で発見したキム·ナムギルの要はこれだ。 「人間に対する礼儀」そして「私たちが失ったものを探す人の不安と勇気」

ローズマリーとペッパーウッドで包み込み、ほのかに続くシトラスの香りのエロスフレイムはヴェルサーチ製品。 ギリシア神話の中の真の愛を香で表現した。 ブラックシャツとパンツはヴェルサーチ、トップはレクト製品。

幸せに満ちた家の狭い門を通って石段を上ると向かい合う風景。 秋が垂れ下がった広い庭園を1908年に建てた3軒の韓屋と古宅が取り囲んでいる。 庭園と母屋、下棟、布石亭で構成された280坪の美しい韓屋はプライベート韓屋ギャラリーイウムザプレイス。ベージュダブルブレストブレザーはピアオブゴッド、シューズはワクワ製品。 帽子やTシャツ、パンツはすべてスタイリストの所蔵品。
答えを探す男?
秋の匂いを盗もうとするように風さえ漂っていた午後、ぎゅっと閉じた唇で彼が韓屋の門の中に入った。 モデル出身の俳優として知っている人が多いほど、優越した割合のスレンダー体型が真っ先に目を引く。 そしてあの声。 スピーチ専門家たちが音、発音、呼吸、感情などで「スピーチ発声の最も理想的な標本」と分析したというあの穏やかな重低音(制憲節慶祝式で憲法全文を朗読したりもしたというその声!)。 もともと人の身体の中で一番変化がないのが声だと言った。 声が最も深い胸の中から響くからだろう。 彼の奥深い胸の中··· そのような考えに陥る頃、一瞬にして愉快な笑い声が炸裂する。 再び「芸能界おしゃべり王」「トゥーマッチトーカー」という彼のニックネームを思い出すやいなや、私の目をとらえた眼光を隠した目つき。 軒下のように頑固に垂れ下がった彼のまぶたの中には静けさ、激情が一ヵ所に隠れている。

幸せいっぱいの家のどっしりとした香りで官能的男性の魅力を表現した「エロス」はヴェルサーチ製品。 透明な青緑色のボトルに盛り込まれ、明確な存在感を発散する。 トラッカージャケット、パンツはヴェルサーチ製。
答えを探す男ですか? 今私はあまり見つけたい気持ちがないのに、自分たちの好きなように付けたんです。 はは。しばらく答えを探そうと努力はしました。 見つけたと思ったんですが、時間が経てば それが答えではなかったんだなと思う時もありました。 今は?探す過程より結果だけ目立つことを心配するようになったくらい?

ヘリンボーン ウールコートはホープ、スウェットシャツはボディbyミスターポーター、デニムパンツはセリーヌオムbyエディ·スリーマン、ベルトはアワーレガシー、シューズはレペット製品。ネックレスはスタイリストの所蔵品。
<何かは残そう>の中でキム·ナムギルは俳優イ·サンユンと共に少し違う人生を選択した路上の師匠に出会う。 大人の生活を気遣う往診医師ヤン·チャンモ、チョラチェに登る途中、指8本を失っても、もう一人の冒険家として出たパク·ジョンホン山岳隊長、「パルチザンの娘」という生まれながらの痛みを乗り越えてベストセラー<父の解放日誌>を書いたチョン·ジア小説家、「愉快な毛虫おじいさん」と呼ばれる青い目の司祭…··· キム·ナムギルはネチズンの質問「大人になるということは何ですか?」「夢がないのが悩みです」" 「私の人生を生きられますか?」などを伝え、師匠たちの話を聞く。 「道を見つけるには道に迷う過程が必要だ。 道に迷うのも勇気が必要だ」(往診医師ヤン·チャンモ)、「墜落も登山の一過程だ。 私の煩悩と苦痛が消えるのはまさに私が行動する時だった」(山岳人パク·ジョンホン)、「大人になるということは『どうしてあの子がそうだったのか』と言えるようになった時」(小説家チョン·ジア)…わら半紙の上にぎっしりと書いておきたい話だ。

イエローニットカーディガンはボディ、パンツはレクト、ベルトはドレックス、シューズはベルジアンシューズbyユニペア製品。 インナートップとネックレスはスタイリストの所蔵品。
「インタビューを終えてチョン·ジア先生が『あれはどんな山で、あれはどんな山で』と後ろ手を背負って歩いている後ろ姿を見ると突然恥ずかしかったです。 その方々に「大人は何ですか?」 こういう時はどうすればいいですか?' 話題を投げて「私が思うにはこうだと思います」と言ったのが恥ずかしかったです。 私もほとんどの人が経験できなかったことを経験しながら生きてきたという自負心があって話が通じると思ったが、その後ろ姿を見るだけで申し訳なかったです。 そして私が感じた恥ずかしささえ「40歳を過ぎたら世の中が分かる気がしたよね?」 「全部大丈夫、その時はそういうこともあるよ」と、その後ろ姿で抱いてくれるようでした。
" 放送が終わった後、キム·ナムギルはその道の上の師匠たちに再び会ってインタビューしている。 「放送で言えなかった話、率直な他の話を聞きたかったし、彼らの汗が尊重されて当然であることを知らせたかった」という彼はそのインタビューを集めて11月にインタビュー集シリーズ<カップCUP>を出版する予定だ。 販売収益金は、彼と往診医師の縁で始まった(農村地域の高齢者の家を修理する)クラウドファンディングに寄付金として使われる。
この辺で私は彼に「答えを探す男」ではなく「質問する男」という修飾を付けてあげたい。 答えは、すでにある知識や知恵を拾って食べ、誰かが要求する時に吐き出すことだ。 自分が主人である人だけが自ら質問し、問題を解こうと必死になる。 彼は確かに質問する男だ。

「宇宙最強俳優」キム·ナムギル
デビュー24年目、映画だけで見ても25作品、ドラマで言えばより多くの作品をした。 そして、彼の多様な演技スペクトラムは人生に対する態度とも関係があるようだ。 「幼い頃から好奇心旺盛でした。 気になることは全部してみなければなりませんでした。 世の中には良い、悪いに二分されないことがあるじゃないですか。 それを直接ぶつかってみると、これはどんな感じがして、これは私と合わなくて······ それを経験してみたくて、もっと早く大人になろうとしました。 それを全部やってみたら、いざ他の人たちが遊んだり迷ったり、道を探したりする時、私は自分がやりたいことにもっと集中することができました。" 学校で悟りを得るより体で直接ぶつかってみようという考えで大学を2度も退学して演劇界に飛び込んだ話はかなり知られている

ピンクのニットカーディガンはマリアーノ、Tシャツはアワーレガシー、パンツはエムエフペン、シューズはクロケットアンドジョーンズbyユニペア商品。 ネックレスはスタイリストの所蔵品。
どうせ自分が知っている人物を演じるのだ。 —俳優が自分から離れて、どうやって演技をするのか。 形や色を真似することはできるが、生きてきた経験が演技に全て出てくるのだ。 パク·ワンソ先生の童話の一節のように「熱くて辛い味も見て、苦くてしょっぱい味も見て、ああしびれながら酸味を見るのが」人生であり、その人生に苦しめられたキム·ナムギルなのであんな演技をする。
そんな彼が今秋、ネットフリックスシリーズ<盗賊:刀の音>を披露した。 1920年、無法天地の地の間島で家族と暮らしの基盤を守るために盗賊団のリーダーになった(独立軍ではなく! 「国のために戦えば独立軍、家族のために戦えばそれが盗賊」とキム·ナムギルが解説した)イユン役を演じた。 シリーズ公開後「東洋ヒーローの辛さ」「キム·ナムギル印Kアクションのピリオド」という記事タイトルが登場した。 馬上アクション、長銃·拳銃·短剣·弓·斧·鎌が出没するアクション、砂嵐アクション…··· 総天然色アクションシネマスコープの真ん中で、間島協約、南満州鉄道敷設権、間島地方仏令線である焦土化計画など、実際の事件という叙事の中心を握ったのはキム·ナムギル印の演技だった。
イユンが日本軍の時に犯した過ちに絶え間ない罪悪感と苦悩を表わすのは彼の深い目つきだけで十分だった。 「味方の味方」式を分けるのではなく、「私は故郷に帰りたいだけだ」という言葉(劇中の日本軍である大岡の台詞)がそのまま理解できるドラマのムードを彼が作った。 これに対し観客は「盗賊を見るのが愛国だ。 韓日歴史の本質を見ることができた」という賛辞で応えた。

イエローモヘアカーディガンはアワーレガシー、パンツはリーバイス製品。 Tシャツはスタイリストの所蔵品。
リーダーのオーラ
<盗賊:刀の音>に対する外信反応の中で最も印象的なのが「生まれつきリーダーのオーラ」だ。 劇中のイユンは盗賊団を支配する親分ではなく、一緒に行動する責任感のあるリーダーだ。 そして彼は所属事務所ギルストーリーENTを率いるリーダーだ。
「リーダーは良い方向性を提示する人だと思いました。 メンバーたちが失敗することまでも計画の中に入れておかなければならないのです。 10回したミスを7回、6回に減らしていく方法を一緒に探す人、失敗に対して一緒に責任を持つ人、前に進む動力を作ってくれる人です。 それで代表よりリーダーになりたかったんです。 実は私たちは少し遅いかもしれません。 能力が優れている人をスカウトすれば、それがより容易になるだろうし、成功した代表にもっと早く近づきますが、少し遅れても同僚たちと一緒に硬くなっていく良いリーダーになりたいです。」
彼は文化芸術NGO「ギルストーリー」を率いるリーダーでもある。 2013年に設立したギルストーリーは、これまで漢陽都城·済州·三陟·南海など「道」に込められた人々の話を探してコンテンツにする「道物語キャンペーン」、市民が自身のコンテンツを分かち合い成長·共感·慰労を発見する公共芸術キャンペーン「共同関心」、創作家のための共有空間を建設·運営する「アートビレッジ」プロジェクト、シリーズ単行本<カップ>発行など色々なキャンペーンを進行してきた。 画家·写真家·作家·デザイナーなど芸術家たちがキャンペーンにプロボノとして参加するということも興味深い。 「ギルストーリーは『芸術を通じて作る共有価値』というモットーに合わせて公共芸術中心のキャンペーンを主に展開しました。 芸術を通じて世の中を慰め、人を愛する文化を実験的に作ってみたいのが私たちの夢です。」シェーラザードの話のように果てしなく続きそうだった対話が終わった。 私はこの独特の俳優、男のキム·ナムギルの話を書き取りながら、ずっと人の人のことを思い出した。 人である者の二つの画が互いに寄り添ったように、人の「人となり」はお互いを理解することから始まる。 数多くの配役の人生を演じ、俳優として代表としてリーダーとして生き、彼が世の中に投げかける質問は結局「良い人はどんな人なのか」だろう。 その答えを探すために彼は絶えず人を理解しようとする男、私たちが失ったものについて質問する男だ。
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ナムギルさんという人の内面をしっかりとらえて表現されているインタビューで良かったです。
印象的だった部分を挙げると、「何かは残そう」で小説家のチョンジアさんとワンちゃんと山道を歩いている時、ナムギルさんが「大人になるということは?」という質問の自分の意見が恥ずかしかった、と考えていたこと。そして「40歳を過ぎたら世の中が分かる気がしたよね?」 「全部大丈夫、その時はそういうこともあるよ」と無言の背中からそんな事を感じてイメージしてたんだと思うところが素敵だと思った。そんな事を考えていたなんて、きかないとわからない話しが聞けて良かった。
CUP は11月に出るんですね。これは買うだろうな。
リーダーに関してのナムギルさんの考えに感動。何回も読み返した部分です。この人のもとで働く人は幸せだよね!あらゆる職場の上の人に読んで頂きたい。同僚たちと一緒に成長していきたいというその姿勢。。。
自分より若いナムギルさんから教わることがたくさんあるといつも思うし、尊敬しています。